重力に引っ張られたお湯がコーヒー豆から成分をひきづり出してると考えると壮大な気分になってきます。時間や重さをはかったり、ガリガリ穀物を砕いたり、なんかクルクル回したり。コーヒー淹れてるときってファンタジーの世界に片足つっこんでる気がします。やってることが魔女とかシャーマンみたい。
ぼんやりした背景にくっきり浮かび上がった山善ポットが人工衛星のように見えてきます。
同じように淹れても同じようにならない。押さえるところを押さえればある程度狙えますが、たまにやたら美味しいときがある。試行錯誤が足りないのかもしれません。でもいいハプニングなら歓迎ですね。あれこれ考えながら抽出して、「今回はどうだろう」って期待しながら一口目を啜りにいく。この瞬間が一番楽しいし安定し過ぎたらつまらない。
だいたい最後の一投を注いだあとにドリッパーをくるっと回すのですが、撹拌とかフィルターの目詰まりとか、半分は理論的なことを考えつつも残り半分は「おいしくなーれ」です。
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